お金をかけずに子供のIQをあげる方法
クレイトン・クリステンセン氏の「イノベーション・オブ・ライフ」に育児をするうえで非常に興味深い研究事例が紹介されていたのでご紹介。
3歳になるまでの子供に対して、より多くの「語りかけ」をすると、子供の「知的能力が上がる」という研究結果が出ているそうです。
親がどんなに優秀でお金持ちであっても、子供に語りかけをしなかった家庭では、子供の成績が悪く、逆に親が低学歴・低所得でも語りかけをたくさんしてあげると、子供は優秀に育つという。。。
紹介されている研究内容のサマリーは以下の通り。
- 研究者のトッド・リズリーとベティ・ハートは「生後2年半までの子供に、親の語りかけが与える影響を研究
- 親は1時間に平均1500語を語りかけることがわかった。
- おしゃべりな親(大学生出が多かった)は、平均2100語を語りかけた。
- 言語環境の貧しい親(低学歴の人が多かった)は、一時間に平均600語しか語りかけなかった。
- 生後30ヶ月の合計をみると、
- おしゃべりな親の子供は平均4800万語を語りかけられ、
- 不利な環境で育った子供は1300万語しか語りかけられなかった。
- 研究によると子供が言葉に触れるべき最も重要な時期は生後1年間
- 子供たちに語りかけられた言葉の数は、生後30ヶ月に聞いたことばの数と、成長してからの語彙と読解力の試験の成績とも強い相関があった。
- 語りかけ方も大切で、単純で直接的な会話(「お昼寝の時間よ」など)ではなく、子供に向かって、大人と全く同じ、知的な言葉を使って、大人の会話に加わっているかのように話しかけた時、認知発達に計り知れないほど大きな影響があった。
- 低所得労働者でも、子供にたくさん語りかけた人は、子供の成績が非常に良かった。
- 裕福な実業家でも、子供にほとんど語りかけなかった人は、子供の成績がとても悪かった。
- 結果のばらつきは全て家庭内で3歳になるまで幼児に語りかけられたことばの量によって説明された。
- 豊富な語彙と高い認知的能力を持って小学校に入学する子供は、学校で早くから優れた成績を上げ、その後も長期に渡って良い成績を上げる確率が高い
こちらの研究事例については、クリステンセン氏の「教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する」でも紹介されているらしいです(こちらの本は今のところ未確認)。
小さな子供を持たれている方は、今日から語りかけしないとですね!