オススメ本「最強のシナリオプランニング」梅澤高明 編著
元カーニー日本代表の梅澤氏の執筆・編集による、シナリオプランニングを解説した本。
「シナリオプランニングとは何なのか、どう検討を進めるべきなのか?」を非常に分かりやすく説明してくれている良書。
何より、実際に様々な産業に当てはめた、事例がたくさんなのがとても嬉しい。
事例として取り上げているのは
と非常に様々。
冒頭でシナリオプランニングの一般的な手順として、以下のフレームワークを用いて説明しており、非常にすっきりと整理されている。
- 環境分析:マクロ環境分液(PEST, 5-Forces, インフレンス・ダイヤグラム)
- 重要な因子の特定:SWOT分析(機会/脅威、または両方となる因子の特定)
- 因子の評価、シナリオ定義(インパクト×不確実性→分岐点の検討)
- 戦略検討:適応型、形成型、留保型
一方で、上記はあくまで基本となる”型”であり、実際のケースに当てはめるとなると、当然ながら検討方法・検討項目は様々に変化していくわけで、それらの事例をきっちりと書き上げて紹介してくれている本書は非常に勉強になる。
コンサル・金融業の方はもちろん、企業の経営企画の方は読んでおくべき本だと思います。
★★★★☆(評価:星4つ)