ビジネスマンのキャリアと人生に効く本

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【オススメ本】GE 巨人の復活 中田 敦著

 

  • リーマンショック後、2兆円近い赤字を出したGE。それまで、世界最強の名を欲しいままにしてきたGEが、過去の戦略を誤りだったと認め、「新たにデジタル製造業」を目指すことを宣言。
  • 「デジタル製造業」とは一体何なのか、課題は何か、具体的にどのような取り組みを行なっているかを、非常に分かりやすく解説しているとても良い本です。
  • 「DX/デジタルって結局何?」「自分の業界・仕事にどう効いてくるの?」という方。これからのデジタル活用が見込まれる、B to B/産業機器の業界で働く人に特にオススメです。

 

  • GEが進めた「デジタル製造業」の中身としては、顧客への産業機器の製造・販売・メンテナンスで培ったノウハウを活用しながら、IoTで蓄積したデータの解析・活用を行うことで、顧客のOperationの最適化とアセット活用の最大化を図るための様々なサービスを展開するというもの。
  • それを実現するために、産業機器に特化したオープン型のプラットフォームと、他の機器・設備との連携を図るためのデジタルスレッドの2点を整備し、武器にしようとしたそうです。

 

  • また、それを実現するためには、これまでのGEの仕事の進め方・カルチャーと永別する必要があると考えた当時のGE社長イメルトは、シリコンバレーのスタートアップのやり方を徹底的に取り入れたという。
  • デザインシンキングを用いて顧客のPain Pointを特定し、それを解決するためのサービスを考えるとともに、リーンスタートアップ の手法をGEに取り入れ素早いサービス展開・事業化の実現を可能にしていくことをめざしました。
  • しかも、GEは「リーンスタートアップ 」の著者であるエリック・リースとコンサルタント契約を結び、GE版リーンスタートアップ の「FastWorks」を制定した、という徹底のしよう。
  • また、新たな事業コンセプトである、「デジタル製造業」を実現するために、他業界から必要となる人材をバンバンと引き抜いていく。

 

  •  この本を読むことで、世界的に成功しているシリコンバレー企業の方法論である、「デザイン思考」「リーンスタートアップ 」の手法を徹底的に学び、自分のものにして(しようとして)、自らをTransformしようとしているGEの姿が垣間見えます。
  • 果たして日本企業はどう戦うべきでしょうか?

 

https://www.amazon.co.jp/GE-巨人の復活-シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦-中田-敦/dp/4822255115